子ども向けのプログラミング教材「Qureo」の特徴や使い方を解説します。
色々な教材を使いましたがQureoは続けやすく、学習内容もレベルが高いと感じました。プログラミングの知識を体系的に学ぶのであれば「Scratch」よりもおすすめです。
>> Scratchについてはこちらの記事でまとめています。
Qureoとは何か?
Qureoとは小学生向けのプログラミング教材です。ビジュアル言語を使ってプログラミングの基礎を学ぶことができます。
子どもが楽しみながら継続的に学習を続けられるようにさまざまな工夫がこらされています。
2018年にはキッズデザイン賞を受賞。専門家からの評価も高まっています。
開発元は「AbemaTV」、「アメーバブログ」など、多くのWebサービスを運営するサイバーエージェントグループ。上場企業なので安心感があります。
Qureoには下記のような特徴があります。
- ビジュアルプログラミング言語を使う
- 体系的なカリキュラムが用意されている
- 魅力的なキャラクターとストーリー
- ゲームを作りながら楽しく学べる
- 学習効果が把握しやすい(保護者向き機能が充実)
- Webでも教室でも
- 丁寧なチュートリアル
1つずつ詳しく説明していきます。
ビジュアルプログラミング言語を使う
Qureoではビジュアルプログラミング言語を使って学習を進めます。
一般的なプログラミング言語ではコンピュータに指示を出すのに数字や英単語を使いますが、ビジュアル言語はブロックや画像を使います。
ビジュアルプログラミング言語には次のようなメリットがあります。
- マウス操作がメインで、キーボード入力は少ないので簡単に使える
- プログラムの内容を視覚的に把握できるので理解しやすい
- ルールが単純なので間違いにくくそれなりに動作する
カラフルなブロックをマウス操作で組み合わせながらプログラムを作っていくので、年齢の低い子どもでも学習しやすいものになっています。
体系的なカリキュラムが用意されている
ビジュアルプログラミング言語はQureoの他にもたくさんあります。
「Scratch」や「Viscuit」などが有名でよく使われています。
>> Scratchについて詳しく
>> Viscuitについて詳しく
どちらもすぐれた教材なのですが、体系的なカリキュラムがないことが弱点でした。
とりあえず触ってみて動かしてみるところまではいいのですが、そのあとプログラミングの基礎知識を学ぶために何をすればいいのかわかりづらいということです。
Qureoはその弱点をカバーしています。
プログラミングの基礎となる30の概念について網羅的に学べるように、計420回のレッスンが用意されています。
レッスンを順番にこなしていくことで体系的にプログラミングの知識を見につけることができます。
魅力的なキャラクターとストーリー
420ものレッスンを進めていくのは大変では?と思うかもしれませんが、Qureoには子どものモチベーションを持続させるための仕掛けが3つあります。
- ストーリーがおもしろい
- ゲームをクリアする感覚で進められる
- キャラクターやアイテム収集が楽しい
1つずつ説明します。
ストーリーがおもしろい
Qureoには近未未来都市キュレオシティを舞台にした本格的なストーリが設定されています。
プログラミングを武器に主人公が悪と戦うという設定で、子ども向けのアニメのような展開になっています。
レッスンの途中にマンガでストーリーを読めるところもあり、子どもを飽きさせない作りになっています。
この動画でストーリーの紹介が見られるので、子どもに動画を見せてみて反応が良ければ教材との相性がいいと思います。
ゲームをクリアする感覚で進められる
各レッスンはゲームのステージのような演出になっていて、ゲームをクリアする感覚で進めていくので、ゲーム好きの子どもであれば特に継続しやすいです。
クリアすると経験値がたまりレベルが上がります。
キャラクターのレベルが上がって自分が強くなっていく感覚がテレビゲームの楽しさの1つなのですが、それをうまくレッスンに取りいれています。
「お勉強感」はあまりなく、遊んでいるうちに自然にプログラミングの基礎が身についていきます。
キャラクターやアイテム収集が楽しい
レッスンをクリアすると、キャラクターやアイテムがもらえます。
種類が豊富なのでそれを集めるコレクター要素も子どもを惹きつけます。まさにポケモンのようなイメージです。
もらったものは素材として使うこともできます。
ゲームを作りながら楽しく学べる
レッスンの進行もゲーム感覚なのですが、レッスンの内容も「ゲーム作り」になっています。
身近で楽しい題材であるゲームを作ったり、遊んだりしながら学ぶので、楽しみながらプログラミングを学べます。
普段、作られたゲームを受け身で遊ぶことのほうが多いのに、それが逆転して作る側になっているという新鮮な驚きも子どもの興味をわかせます。
ある程度知識が着いてくればScratchと同様にゼロからプログラムを作れる機能があるので、自分の好きなゲームを開発することもできます。
その段階までたどり着くと作ること自体が楽しくなり、どんどん自分から新たな知識を求めるようになります。
つくったプロジェクト(プログラム)は保存できるので、何度も復習したり編集することもできます。
学習効果が把握しやすい
子どもの学習データは全て蓄積されていて、親がそれを確認できます。
主に見られるのは2つのデータです。
- 学習の進捗
- 学習分野ごとの成績
学習の進捗
子どもがどこまで学習を進めているかチェックすることができます。
オンラインスクールで自主学習する場合、進みが悪くても気づけませんが、この機能があれば状況を把握し対策をとることができます。
学習分野ごとの成績
学習分野ごとの成績が出るので、分野ごとの理解度を把握することができます。
得意な分野は子どもにまかせておき、苦手部分を親がサポートするということが可能です。
Webでも教室でも
Qureoは自宅で使えるオンラインサービスですが、実際の教室で先生のサポートを受けながら学ぶことも可能です。
それぞれにメリットがあります。
自宅の場合
PCさえあれば時間、場所を選ばずに学習を進めることができます。
もちろん送迎は必要ありませんし、スケジュールも自由に調整することができます。
近くに教室がない場合や、忙しくて移動の手間や時間が確保できない場合はWebでの受講がおすすめです。
教室の場合
子どもが自分で学習を進めるのは不安だったり、性格的に合わない場合は教室が有力な選択肢になります。
それぞれの個性や能力に合わせて無理のないように先生がペースを作ってくれます。
わからないことがあったり、つまづいたりしても丁寧なサポートを受けることができます。
無料の体験会があるのでまずはそちらに参加して、教室のスタイルが子どもに会うかどうか確認するのがおすすめです。
丁寧なチュートリアル
のべ3万人が受講したプログラミングスクール「tech kids school」が監修しているということもあり、教材の内容がわかりやすく、子どもだけでも進めやすい作りになっています。
特にいいと思ったのが下記の3つです。
- 操作を一つずつ教えてくれる
- レッスン動画がわかりやすい
- 答え合わせや復習がしやすい
レッスン動画がわかりやすい
各レッスンの前に作業手順が動画で流れるので見たまま真似するだけ。難しいことは全くありません。
マウスやキーボードの操作方法も細かく教えてくれます。
PCに触り慣れていない子どもでも学習を進められるように配慮されています。
全ての作業が動画で説明されているのでそのまま真似していくだけでOK。
真似しながら意味を理解し、少しずつ自分でオリジナルなものを作れるようになるように設計されています。
操作を一つずつ教えてくれる
レッスンがはじまると「まずはこのボタンをクリック」といった感じで操作を1つずつ指示してくれます。
特に序盤の課題は丁寧な指示があり、キャラクターのアドバイス通りに作業を進めていけばクリアできます。
最初の段階でつまずくとモチベーションが下がってしまうことがありますが、そうならないように工夫されています。
その後も操作ガイドは要所要所で出てきます。
レッスン動画で見た内容を再度1つずつ指示してくれるようなイメージです。
答え合わせや復習がしやすい
各レッスンで作ったプログラムを正解と比較して合っているかどうかを確認する正解判定機能がついています。
この機能があることで自分で答え合わせができ、間違っているところもわかりやすく把握できます。
また、覚えたことを定着させて、次にいかせるようにレッスンの終わりにおさらいのためのコンテンツが用意されています。
Qureoの料金
Qureoには無料プランとプレミアムプランがあります。
違いは下の表の通りです。
無料プラン | プレミアムプラン | |
レッスン数 | 20 | 251 |
チャレンジコース | なし | あり |
作成したゲームの保存数 | 10 | 1,000 |
ゲームに使える素材 | 少ない | 多い |
プレミアムプランの料金は契約期間によって料金が変わります。
料金 | 1ヶ月あたり | |
1ヶ月プラン | 2,500円 | 2,500円 |
6ヶ月プラン | 9,000円 | 1,500円 |
12ヶ月プラン | 15,000円 | 1,250円 |
無料プランでも十分楽しめるので、まずは無料で試してみて子どもが興味を持つかどうか、相性がいいかどうかなどを確認するのがおすすめです。
まとめ
プログラミング学習サービスのQureoを紹介しました。
内容をまとめておきます。
- ビジュアルプログラミング言語を使うので子どもでも取り組みやすい
- 体系的なレッスンが用意されているのでプログラミングの基礎をしっかり学べる
- ゲームやアニメの要素があり、学習を続けやすい
- 教え方やサポートが丁寧なので子ども1人でも進められる
- 無料プラン【リンク】の内容が充実している