プログラミング教育に使えるViscuit(ビスケット)を紹介!

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されました。

必修化をきっかけに子供と使える教材の情報を集めはじめたという方は多いのではないでしょうか?

情報収集を進める中で「Viscuit」という名前を知ったけれども、どういうものなのかよくわからないという方向けに、この記事は下記の4点がわかるようにまとめています。

  • Viscuitとは何か
  • Viscuitの特徴
  • Viscuitは何歳から使えて、どんなことが学べるか
  • Viscuitの使い方

この記事を読み終えることでViscuitの特徴を知り、簡単な使い方を理解することができます。

30分もあれば記事を読んでViscuitを使ってみることができるのでぜひ親子でトライしてみてください。

前半はViscuitの特徴について解説していますので、まずは使ってみたいという方は後半の使い方のところまでスキップしてください。

Viscuitとは何か

「Viscuit」(ビスケットと読みます)とはビジュアルプログラミング言語の一種です。

ビジュアルプログラミング言語とは単語や数字ではなくグラフィカルな要素を組み合わせることでプログラムを作れるようにしたものです。

元NTTグループの研究所に所属しており、現在はデジタルポケット合同会社の代表である原田康徳氏によって開発されました。

Viscuitは総務省の推進するプログラミング教育の普及事業にも組み込まれたり、プログラミング教室で使われたりしていますが、なぜ利用が拡大しているのでしょうか?

下記のような特徴を持っているからです。

  • 文字が読めなくても使える直感的操作
  • プロセスではなく結果を命令する
  • 子どもの使いやすさに徹底的にこだわっている

1つずつ説明していきます。

Viscuitの特徴①  文字が読めなくても使える直感的操作

Viscuitで主に使う道具は「えんぴつ」と「メガネ」この2つだけです。

「えんぴつ」で絵を描き、「メガネ」で絵を動かすというシンプルで直感的な操作をします。

画面にはほとんど文字が出てこないので、文字が読めなくてもプログラムを作ることができます。

Viscuitの特徴②  プロセスではなく結果を命令する

通常のプログラミング言語とViscuitのプログラムの作り方には下記のような違いがあります。

結果を達成するためのプロセスを積み重ねるようにしてプログラムを作成する
結果を直接プログラムにする

わかりにくいと思うので具体的に説明します。

例えば、何かを右に動かしたいとします。

一般的なプログラミング言語の場合、「右に10cm動かす」という命令をコンピューターに出します。

Viscuitの場合は「右に10cm動いた状態」をコンピュータに教えます。それをどうやって実現するかはコンピュータにまかせるというわけです。

タクシーに乗って目的地だけを運転手に伝えて、どの道を通っていくかはまかせるみたいなイメージです。

なぜこのような設計になっているかというと「コンピュータをどう動かすか」を指示する能力よりも「コンピュータに何をさせるか」を考える能力を鍛えることをViscuitは目指しているからです。

既存のプログラミング言語の基礎を学ぶというのとは方向性が異なりますが、コンピュータに命令を出して何かをさせるということを直感的に体感できるようになっています。

Viscuitの特徴③  子どもの使いやすさにこだわっている

「コンピューターを粘土のように」というのがViscuitのコンセプトとして掲げられています。

粘土には使い方なんてありません。それと同じように細かい使い方を覚えなくてもとにかく触って遊べるように作られています。

例えば、

  • ペンの太さを太さを適当に選んで描いても失敗しない
  • 色が選択しやすい
  • 文字をキーボードでタイプする必要がない

などです。

使い方がわからなかったり失敗ばかりして、コンピューターを嫌いになったり、つまらないと思ったりするのを避けるためです。

Viscuitは何歳から使えて、どんなことができるか

4歳以上が目安になります。

Scratch(スクラッチ)など他のビジュアルプログラミング言語よりも低年齢から使えるのは、文字を理解したり使ったりする必要がなく、こうなってほしいという結果をプログラムするという特徴を持っているからです。

Viscuitは下記のようなものが作れます。

  • アニメーション
  • ゲーム
  • 絵本

4歳からでも使えるほど直感的で、簡単ですが、工夫すれば高度なこともできることがわかります。

決して子どものおもちゃというわけではありません。

Viscuitを使う準備、インストール方法

Viscuitを使うには2つの方法があります。

ブラウザで使う
アプリをPCやタブレットにインストールして使う

それぞれ下記のようなメリット、デメリットがあります。

メリット デメリット
ブラウザ インストール作業が不要 インターネット接続が必須

未対応のブラウザが多い

アプリ インターネット接続が不要

多くの端末で使える

インストール作業が必要

対応していないブラウザが多いのはViscuitがFlashという技術を使って作られているからです。

FlashはChrome、Safari、Firefoxなどのブラウザでは初期設定では使えない状態になっています。(設定すれば使えます)

では、結局どの使い方がいいのでしょうか?

おすすめはアプリをタブレット端末にインストールして使う方法です。

インストールも簡単ですし、PCよりも子どもが扱いやすいからです。

スマートフォンでもタブレットと同じように使えますが、画面が小さいので子どもが扱うには不向きです。

アプリは下記のOSに対応しています。

  • iPad、iPhone
  • Android
  • Kindle
  • Mac
  • Windows

タブレット端末がない場合はブラウザ版を使用しましょう。

それぞれインストール方法、設定方法を説明します。

タブレット、スマートフォンへのインストール方法

下記のボタンからそれぞれの端末に対応するものをクリックしてインストールするだけです。

Google Play で手に入れよう

ブラウザで使う場合

まずブラウザでFlashを有効にする必要があります。

それぞれ下記のサイトを参考に設定を変更してください。

設定が終わったら下記URLにアクセスするだけで使いはじめることができます。
>> https://develop.viscuit.com/env/publicarea.html

Viscuitのはじめかた

Viscuitを起動するとまず下記の画面が出てきます。ここでモードを選びます。

モードは以下の2つがあります。

  • みんなでつくる
  • ひとりでつくる

「みんなでつくる」が初心者モードで、「ひとりでつくる」が上級者モードです。

まずは初心者モードを選びましょう。みんなでつくるをクリックします。

クリックすると下記の画面が表示されるので好きな色を選んでクリックします。

アイコンがいくつが表示されるので「えんぴつ」のアイコンをクリックします。

これで使いはじめることができます。

画面の見方

まずは画面の見方を説明します。

制作画面

Viscuitの制作画面は大きく3つのエリアに分かれています。

  • ステージ
  • めがね置き場
  • 部品置き場

各エリアの役割は以下の通りです。

この画面でえんぴつのアイコンをクリックするとお絵かき画面が表示されます。

お絵かき画面

お絵かき画面は4つの要素からできています。

Viscuitの使い方

それでは使い方、動かし方を説明していきます。

絵を描く

ここまで操作してくるとお絵かき画面になっているかと思いますので、そのまま絵を描いていきます。

丸の中に好きな絵を描きましょう。

マウスであれば右クリックしながら動かすと線が描けます。タブレットの場合は指でタッチすれば描けます。

描いたものを消したい時は「やり直しボタン」を押します。

色を変えたい時はカラーパレットでベースの色を選び、濃さや明るさを調整します。

線の太さや透明度はカラーパレットの下の部分で変えることができます。

描き終わったら左下にある丸ボタンをクリックすると最初の制作画面に戻ります。

みかんを描く過程を動画にしているので操作の参考にしてください

描いた絵を動かす

制作画面に戻ると下図のように部品置き場に先ほど描いた絵が追加されています。次はこの絵を動かしていきます。

【画像、みかんのある制作画面】

下の動画も参考にしながら下記のように作業してください。

  1. 部品置き場の絵をステージにドラッグ・アンド・ドロップ
  2. 部品置き場のメガネをメガネ置き場にドラッグ・アンド・ドロップ
  3. 眼鏡の左側のレンズに部品置き場の絵をドラッグ・アンド・ドロップ
  4. 眼鏡の右側のレンズに部品置き場の絵をドラッグ・アンド・ドロップ

絵は動きましたか?

もし動かなかったら右側のレンズの絵の位置を少し変えてみてください。絵が動き出すと思います。

動いたら、部品置き場の絵をステージに何度かドラッグ・アンド・ドロップしてみてください。

動く絵を増やすことができます。

動きを変える

Viscuitは眼鏡の左の絵を、右の絵に変えるというルールで動いています。

眼鏡の真ん中に矢印が書かれているのでそれを見れば感覚的に理解できます。

これだと右に動く

これだと左に動く

これだと右斜め上に動く

また左の絵と右の絵の位置が離れているほど速く動き、近いと遅くなります。

これだと早い

これだと遅い

位置を変えて色々試してみてください。

作品を保存する

作った作品を保存するには下記の操作をします。

  1. 送るボタンをクリック
  2. 丸ボタンをクリック

作品が保存されると同時に「ランド」に送られます。

「ランド」とは他の子が作った作品が集まっている場所です。

かなりにぎやかな画面が表示されたと思いますが、よく見ればランドに送った自分の作品がどこかにあるはずです。探してみてください。

さらに詳しい使い方を知りたい場合は下記の書籍がおすすめです。開発者が自ら書いた解説本です。
>> ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング

まとめ

Viscuitの特徴と簡単な使い方をまとめました。

4歳くらいでも使えるように設計されているのでぜひ子ども一緒に遊んでみてください。